英語学習の6つのテクニック


理系が英語を学習するときに役立つ6つのテクニックを集めてみます

1. 教科書二冊揃え

学生なら、教科書を二冊買います、一冊は書き込みをします。もう一冊はそのまま書き込まないで音読に使います。もちろん、コピーしてもよいでしょう。

教科書を吹き込んだCDは必ず買って、iPhoneなどのデジタル・プレイヤーに録音して通学時間に聞きましょう。

2. ひっくり返して翻訳しない
英文科と理系の英語力には差がありますが、頭脳に差があるわけではありません。単に学習時間と学習量の差だと思います。理系が英文科並の英語の勉強時間を確保することはとてもできないので、密度を上げましょう。つまり速度を上げて量を稼ぐわけです。

速度を上げる方法は、「ひっくり返して翻訳しない」ということです。つまり、英語の語順のままで意味をとります。

ひっくり返して翻訳しようとすると、一時的に記憶する量が多く難しいと感じます、そして時間が無駄にかかります。私の場合、ひっくり返すと2-10倍ぐらい時間が余計にかかります。

具体的に私は、関係代名詞と前置詞句は、ひっくり返さないようにしています。

関係代名詞は、代名詞と接続詞の働きを持つものですから、ひっくり返して翻訳するより、「でね、それが ... した」という感じで接続詞の働きを強調して意味を取るほうが、はるかに楽で速いです。

前置詞句も、詳しい状況説明を付け足す役割なので、「... だよ」という感じで意味を取ります。

英語の5文型を理解していれば、英語とは、最初に結論=要旨が登場して、あとから詳しい状況説明を付け足す言語であることが解ってもらえると思います。「ひっくり返して翻訳しない」ということが英語を英語のまま理解する第一歩です。

例 長い英文は翻訳が難しい  直訳と意訳どっちがいいか  高速訳練習

ただし、試験で翻訳文を書くときだけは、得点するために、ひっくり返して翻訳します。

ひっくり返して翻訳しない」ことで、今までより英語を脳へ高速に大量にインプットできるようになります。

3. 意味の分からない単語に下線をつけて先を読む
意味の分からない英単語は、名詞(n.)、動詞(v.)、副詞(adv.)、形容詞(adj.)の区別だけして、下線を引いて先に読み進めます。

あなたが日本語で本を読んでいる所を想像してください。もし初めて見る言葉があっても辞書を引かないで言葉と出てきた場所だけ暗記して先を読むと思います。辞書を引くのは一ページほど読み進んでどうしても解らないときが多いはずです。

英語でも紙に印刷されているときは、日本語と同様の読み方、ただし解らない単語に下線を引く、にしてください。

高校生は単語力が無いので、解らない単語だらけですが、それでも最初の一回は、我慢して読み、下線を引く訓練が必要です。こうすることで、試験問題の長文を読む忍耐力が養われます。

教科書を予習するときは、教科書CDを再生しながら、教科書は二冊持ちなので、書き込み用の方で読みます。そして、意味の分からない英単語は、下線を引いておきます。

教科書CDを再生しているとき、意味の分からない英単語の単語の綴りから想像する発音と異なるときは、一緒に読んですぐ音を暗記します。印をつけてもいいでしょう。時間があれば、CD音声から聞こえるままにカナをふりましょう。もちろん、発音記号をきちんと読める人は、発音記号の方がいいです。

スピード重視なので、英文章の一段落を最後まで読みます。ここで、CDを止めて段落の要点を捉え直します。

それから、段落の中の下線をつけた単語の意味を辞書で調べます。辞書はペン型の電子辞書が最も能率的です。念のため電卓型の電子辞書も揃えましょう。まずは、簡単な意味が分かればいいです。単語の下に日本語の意味を書きましょう。

4. 目と耳、想像力と口を使う


究極の目標は、英語を英語のまま意味をとり英語で応えることです。

どんな英文でも、英語のまま意味をとるには、単語力だけではなく、普段の英語慣れが無いと難しいと思います。そのための練習が、授業の音読でできます。

さらに、理系は時間が少ないですから、学校の授業時間の学習効率を最大限にする必要があります。

授業は絶好の暗記練習時間です。スポーツの筋トレのように地味で脳は疲れるのですが、このアウトプット訓練をしないと、実力はつきません。また、やればやっただけ効果が出てきます。



先生が模範で読むときは、先生が読んだ声をその場で暗記してすぐ小声の早口で繰り返すシャドーイングを意識的に行います。もちろん、その内容の情景を英語のまま空想するわけです。

先生の後に続いて音読するときは、絶好の暗記練習です。先生が読むときに、教科書を見ながら暗記します、自分が読むときは、教科書を閉じてできるだけ暗唱で言います。ダメそうならすぐ開いて読んでも構いませんが、暗記するという努力が力になるのです。


家庭での復習のときに、教科書は二冊持ちなので、書き込み禁止の方、つまり英語だけの方を取り出します。これをCDに合わせて何度も音読しします。CDでは文章単位に繰り返し再生できると理想です。そのとき、その内容の情景を英語のまま空想するわけです。


こうすることで、高速に大量にアウトプットに近づきます。



高校英語をマスターする(センター試験の英語単語がほぼすべて解る)程度の力がついたら、英英辞書を使い、英語単語を英語のまま意味をとるように心がけるといいでしょう。

5. 暗誦できてから見ないで書く

英語試験で良い成績を取るには、暗記した内容をスラスラと言える、書ける必要があります。つまり、アウトプットできるかどうかです。

アウトプットには、話す(音読)と書くの二種類があります。言うまでもなく、話す方が速いです。また言語は話す時間が書く量よりずっと多いです。試験では、英文筆記試験より、選択問題の方が多いです。ですから、話す練習の回数を書く練習の回数の概ね十倍程度行いましょう。

話す練習とは、音読をして、すぐ暗誦することです。ここではさらに書く練習も組み合わせています。この練習は、復習のタイミングで実施します。



音読と暗唱は次のように行います。気分はハリウッド俳優になったつもりで行います。まず、CDに合わせてスラスラ声に出して読めるまで音読練習します。

スラスラ声に出して読めるようになったら、文単位(単語10個ぐらい)で見てから暗唱します。長い文は、意味の区切りで切っていいです。つまり、文の長さについいては、無理をせず今のあなたの実力で構いません。

新しい単語や記憶していないと思う単語は、じっくり、綴りの一文字ずつ見ます。それから、単語を正確な発音で暗唱して、何も見ないでメモ用紙に書いてみます。うまく書けたら、OKです。うまく書けるまで繰り返します。5回繰り返して暗記できないなら、印をつけておきましょう。

経験的に、単語の意味は、単語が出てきた文ごと暗記する方が忘れ難いです。記憶は関連するものが多いほど定着する性質があるからです。ですから、文の暗唱をするワケです。

新しい単語を含む文を暗唱したら、何も見ないでメモ用紙に書いてみます。うまく書けたら、OKです。うまく書けるまで暗唱と筆記を繰り返します。5回繰り返して暗記できないなら、印をつけて次の文に行きましょう。

どうしても暗記できない単語や文が出てきても、ごく普通のことです。いちいち気にしないで次の単語や文に進んでください。つまり完璧主義に陥らないことです。暗記の完璧主義に囚われると、時間を無駄に使います。そして理系の大切な勉強ができなくなります。目安はその文章で80%程度がうまく書ければOKとしましょう。理系の英語は結構アバウトでいいのです。

授業でノートを取るときがあると思います。せっかくなので、文単位(単語10個ぐらい)で暗記してから書きます。こうすると暗記力が、その場で鍛えられます。

授業での取り組みと暗記練習を兼ねたノート取りができていれば、理系の英語の暗記復習は、週末の休日の復習と試験前の復習で良いでしょう。授業日の復習は、軽めの音読暗唱だけでいいと思います。

6. 興味のある分野の英単語を学ぶ

理系にとっては、理科・数学の教科書に日本語と英語が併記されていることが理想的と私は思いますが、そういう日がくるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。

そこで、できることから始めましょう。理系なら理科や数学の英単語を学ぶことが大切と思います。

インターネットの英和辞典(例 http://translate.weblio.jp/)なら、理科・数学の専門用語もうまく翻訳してくれます。

例えば、Wikipadia の中でも Simple English Wikipedia.を読むと役に立つかもしれません。

Google の検索で英語の専門用語を引けば、どんな動詞と組み合わせて使うべきか、用例が自然とわかります。


そのうち、興味が有ることを英語で考えられるようになるといいですね。


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